パーライト プランター農業 オリジナル培養土の中身とは3 

土壌改良資材のパーライトについて話していきます。 
パーライトとは、真珠岩または黒曜岩を900~1200℃で急激に熱するとポップコーンのように膨張したものです。 
最大の特徴は膨張した際にできた小さな穴にあります。
その穴に水分が入り込み保水性を高めます。
そして、パーライトと土壌に大きな隙間ができることで排水性も高まる。
 なので、粘土質な土にパーライトを混ぜると余分な水分は排水し、パーライト自体に保水性があるので植物が利用できる水分の量が増えます。
 反対に砂のような土では、水はけがよすぎて乾燥してしまいますが、パーライトを混ぜることによって保水性が高まり、植物が利用できる水分の量が増えます。 
両立の難しい、保水性を高めて排水性も高めるといった一見矛盾する条件をクリアすることのできる面白い資材になります。 
もともと植物が育ちやすい、地域では混入しても効果がわかりにくいということはあります。 
水はけが悪すぎる、水はけがよすぎるといった土にはとても有効です。
 応用的な使い方として2でお話ししたピートモスの乾燥による撥水によって乾燥害が出てしまう問題を解決することができます。
 ピートモスに10%程度混入すると乾燥害を和らげることができます。
ブルーベリーの土で鹿沼土とピートモスのみで作成することがありますが出来れば10%程度混ぜることをお勧めします。 
ブルーベリーは極端な乾燥も過湿もダメージになるからです。 
質の悪い培養土(ベタベタやサラサラ過ぎるもの)を購入してしまった際もパーライトを10~20%混入することである程度使用できるところまで改良することが可能です。 
余談ですが、最もパーライトが利用されているところは工業用品です。孔隙が多いこと、それ自体が不燃性を持つことで各種断熱材の材料として利用されています。 農業でも工業でも使われているすごい資材です。

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