カリウム プランター農業 オリジナル培養土の中身とは14
今日はカリウムについて触れていきます。
カリウムは植物の体内で水に溶けた状態で存在します。葉の蒸散や細胞の浸透圧調節、原形質の構造維持、光合成やデンプン合成、タンパク合成などに関与する酵素系の活性化、光合成産物の貯蔵器官への流転に関与する重要な成分です。
窒素、リン酸については天然ではほとんど手に入らないが、カリウムは天然での供給量が多く肥料をやらなくてもある程度維持できる。
窒素やリン酸と異なり有機態という形はほとんどとらず、無機態として存在している。
4種類の形態があります。
水溶性カリウム 最も植物に利用されやすい
交換性カリウム 一定の濃度の薬液によって抽出される。このカリウムの中には水溶性カリウムも含まれる。
固定態カリウム 粘土の中に固定されているもの。植物はほとんど利用できない。
非交換性カリウム 土壌中に最も多く存在している。岩石や砂の構成物としてのカリウム。風化しやすい岩石に含まれるものは徐々にカリウムを放出する。
農耕地では堆肥を使用しているため、カリウムが随伴してが入っているはずである。
追加で施用する場合には土壌診断を参考に行うほうがよいです。
塩基バランスと塩基飽和度80%を目安に施用量を決めましょう。
特に、降雨の影響がない施設栽培では注意が必要です。
ちなみに塩基バランス崩れたらハウスの屋根を取り外して雨に当てるか、緑肥作って持ち出すしか思いつかない。。。。
あとは、天地返しとも思うけど、もし塩類障害を併発していたら下層に高濃度の土壌が分布するのはのはどうなのかしら。まあ、なるべく乾かさないようにすれば問題ないのか。やってみなきゃわからねー
畑なら天地返しが簡単か。
家庭菜園など個人で楽しまれている方は、配合肥料を使用している場合がほとんどと思います。
カリウムが配合されているものがほとんどなので、意識して考える必要はないです。
強いて言えば、時々、トウモロコシを作るといいですね。
筆者もこの記事を書いていて気が付きましたが、天然の供給量が多いというのは驚きでした。
天然の供給量があるにもかかわらず、肥料としても必要な場合がある。
それだけ植物が吸収しているということですね。
真面目に考え出すとちょっとめんどくさい成分です。
塩基バランスが乱れると修正するのは厄介だし、溶脱もするけど、土に吸着されるし、贅沢吸収されるし。
土壌診断は大事!ってことだね!
ありがとうございました。
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