当たり前すぎてわからない土って何?2 土
地球の地殻には92の化学的元素が知られている。その中から鉱物の組み合わせは2000程度認められています。
土壌において重要な成分は比較的少数である。
地球の皮殻の約98%は8つの元素によって構成される。
多い順に酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム。
この中で酸素とケイ素のみで75%を占め、植物に必要な成分の多くは非常に少数しか存在しない。
さらに、これらの成分が地球上に均一に分布しているわけではないので、地域差は非常に大きい。
例を挙げると、リン化合物がある。若干の場所では採掘できるほど高濃度になっている。
一方、その他の多くの地域では、植物が十分に生育するにはリン酸が足りていない。
(非農耕地の話であって、既農耕地の話ではありません。ただ、日本もリン酸が不足する地域でもあります。)
さーて、わけわからない話でしたね。
地殻に含まれる岩石が大事です。
石は、土でしょうか?違いますよね。
石が、雨風にさらされ、川で削られ、凍って割れて、植物の根っこにも砕かれて小さくなっていきます。
そして、2mm以下の粒形になったものが土壌に分類されます。
その中で、壊れやすさから二つに分かれます。
砂(粗砂、細砂、シルト)、粘土です。
壊れにくい成分は砂の成分となります。
風化されやすい成分は、粘土の原料となります。
岩石から風化により放出された原子は、植物に利用されるか、洗い流されます。
この原子たちは、寄り集まって全く違う土となります。
この粘土鉱物は難解で、土壌を語るうえで重要です。
お付き合いください。
詳しいことを書くと読みたくなくなってしまうので簡単に。
砂は物理的に細かくなったもの、粘土は物理的に細かくなったものから放出された成分が化学的に変化してできたものになります。
では、化学的な変化とは何でしょうか。
原子同士がくっついて、サンドイッチ、ボール、ストローになったものになります。
粘土とその周辺の元素との反応で面白いことがおこります。
中核の元素が入れ替わることでマイナスの電荷を帯びます。
このマイナスは、他のプラス元素をくっつけることができます。
プラスの元素には、植物にとって重要な成分が多くあります。(アンモニア態窒素、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、アルミニウム)
このマイナスの電荷が=保肥力と言われているものになります。
この砂と粘土の混合物が土壌の骨格になります。
後は、有機物や腐植もありますが、次に記していきたいと思います。
ありがとうございました。
コメント
コメントを投稿