樹木、庭木を植える時どうしてる?6年間の失敗を綴ります。


僕はこうします。
すごく大変ですが約1m×1メートル×深さ60㎝の穴を掘ります。

そして掘った穴の下に5㎝程度のパーライトの層を作ります。

掘り上げた土の2割程度の量の土壌改良材をよく混ぜて埋め戻します。

埋め戻す際によく踏み込みながら埋め戻します。(穴の中の余分な空気を押し出すためです)

ここで使った土壌改良材は200ℓ程度になります。



配合は、パーライト、ピートモス、バーミキュライト各50ℓ、バーク堆肥40ℓ、もみがらくん炭10ℓ、石灰400gです。

なぜ、このような大変な土壌改良を行うかの説明をしていきます。

これまで無茶苦茶失敗してきてるからです。

結婚を機に6年前に岐阜へ引っ越してきました。

実家は神奈川県です。そして園芸的な経験値が多いのも関東になります。

関東は関東ローム層に代表される非常に柔らかい黒土の層が厚い地域になります。

この黒土の層30~50㎝深いところでは1m及びます。

鹿沼三兄弟の項で触れましたが化学性に問題はあるが物理性は非常に良いです。

だから、何もしなくても植物の根が張れる深さは30センチ程度あることになります。

畑土壌の改良目標は深さ25㎝です。特に作業を必要とせずに達成しています。

問題となるのは化学性(肥料、pHなど)ですが、肥料で改善していけばそこそこ育つ土になってくれます。

この経験があるため、つい考えが肥料で何でも解決できるとなっていたのです。

ここからは岐阜県での話になりますが6年間失敗し続けます。

岐阜県中津川市の土壌の特徴は、中津川駅周辺の平地では砂と砂利の多い砂地です。

 そこから離れた地域では画像のような粘土質かつ水はけの悪い土が多いです。

自宅周辺にちょっと花壇でもと肥料を入れて花を植えました。

結果育たずボロボロ、枯れるものもありました。

30cmほど掘って改良し植えこみました。

今度は下層の土が著しく痩せていたため結果は枯れるものはなくなったがボロボロです。

そこで、植物を育てることが下手になったのかと思いプランターで育ててみました。


そこそこの出来です。下手になったわけではなさそうです。

もしかしたら土そのものかもしれないと思い始めました。

一回にたくさん入れることができる牛糞堆肥を使い始めます。通常2㎏/㎡ですが倍の4㎏/㎡を投入していきます。

ボロボロから多少の改善はありましたがまだまだ健康に育っているとは言い難い状況です。

さらに堆肥を年1回から年2回、さらにマルチングを堆肥で行いました。

結果は変わらなかったです。

ここでまた気づくのですが、堆肥を入れているのに全くと言っていいほど土が柔らかくなりません。

軽くスコップを刺しても5㎝ほどしか入りません。

スコップが入らない=根っこが張れないんです。いい畑はスコップを刺すと剣先部分は楽に入っていきます。

これか!と気が付きました。

これまでの経験から、水はけ、水持ちが悪く、肥料の効きも悪く、硬く粘土質であることはわかっています。

全ての欠点を補うように土壌改良剤を組み合わせていけば育つのではないかと考え実行します。

水はけ、水持ちの問題は、パーライト、バーミキュライト、ピートモス

肥料の効きが悪い問題は、ピートモス、バーク堆肥、牛糞堆肥、石灰、肥料

硬く粘土質問題は、上記全ての資材

植込み予定地を30㎝掘り起こし、上記の材料を混ぜ合わせ、掘り上げた土とよく混ぜ合わせたのちに埋め戻しました。

結果、かなり良くなったが、関東のころの伸びやかさはありません。まだ何か足りないのです。

そこで簡易土壌検査キットを使い測定してみました。

pHは6.5 OKです。

窒素、カリウムは雨で流されやすいので、ここでは無視します。

リン酸 10meq/100ml

これです。本来100以上が望ましいリン酸が10しかないのです。

これで今年6年目となりますが、リン酸改良に取り組んでいます。

通常、過リン酸石灰、ようりんともに100g/㎡と言われています。

200gまで投入しましたが10と20の間程度です。

セオリーから外れることは非常に怖いですが1キロから2キロ/㎡程度まで必要ではないかと考えています。

僕自身も非常に怖く、慎重に行っています。去年の10月から改良を初めて、10月100g、11月200gと投入しました。今月にさらに300から500g程度入れてみようと思います。

土地が変わるとそれまでの常識が覆ってしまいます。今まで重要視してなかった項目が問題になるとすぐに原因にはたどり着けないものです。

この失敗から固定概念を捨てて、目の前の土に真摯に向き合おうと決意を新たにしています。

ありがとうございました。



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