鉢底に敷くだけじゃないの!?軽石 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは8 


 あまり使われることのない軽石の話です。

筆者よく軽石使います。説明していきます。

軽石の原料はマグマです。地下深くから地上へ上がる際に圧力が下がることでマグマ中に含まれる水等が発泡して多孔質になったものをいいます。

性質は、通気性、排水性に優れます。サボテンや観葉植物、ラン、山野草に用いられます。

一般的な使い方として、大粒のものを鉢の下に1cmほど敷き排水性を高め、通気性を確保する方法です。

サツキなどでは小粒のものを鹿沼土、日向土と腐葉土を混ぜて作られるのが一般的でしょう。

ここからは筆者の使い方です。

軽石のもっと使い方の幅が広がらないかと研究をしました。

当たり前のことかもしれませんが、軽石はかなり水を含みます。そして軽石間の隙間が大きいため排水性も高いです。

このことから、古くなり排水性が落ちた培養土や老木になった樹木の土壌改良に使えるのではないかと考えました。

パーライトと一緒ではないかと考える方がいらっしゃいますよね。

しかし、似たような性質でも軽石のほうが重いんです。

土に求められる性質として、水分を供給する、養分を供給する、微生物の住みかとなる、植物を支える。この四つがあります。

土は、軽くなればなるほど植物を支える能力は下がります。パーライトを入れてしまったら軽くなりすぎてしまうが、排水性、通気性は確保したい。そんな時は軽石の出番です。

古くなった培養土に10%程度加えると水はけが向上し、土も柔らかくなりました。

樹木の土壌改良に軽石を使用することでなるべく軽くせずに通気性、排水性を確保することができました。(その他改良剤も併用です)

もう一つ使いやすい点は、肥料分などはなく、ただ排水性など物理性を向上させることです。

水はけなどをよくするには堆肥を加えてもいいです。しかし、堆肥には肥料分が含まれます。多く入れすぎることで土の栄養バランスを崩すことがあります。

その点、軽石は余分な肥料を含まないので、ただ物理性を高めるという一点にのみ効果を発揮してくれます。

効果を限定してシャープに利かせることができるというのは、汎用性に優れる最大の利点となります。

ぜひ、軽石使ってみてください。

筆者は、ネギ、トマト、ナス、レタスをプランターで作る際には必ず入れるようにしています。

細かくなりにくいので、一回入れると数年は追加で入れなくていいのもいい点です。

余談ですが、軽量コンクリートの骨材として使われています。

古代ローマ時代に用いられていたローマン・コンクリートの骨材として利用されていました。

やっぱり農業って面白い。


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