木酢液 プランター農業 オリジナル培養土の中身とは10
木酢液とは、炭焼きの際に発生する煙から得られる液体です。
その成分は様々で200種類程度含まれています。
80~90%は水分、残りに酸などが含まれる。
酸類、 酢酸、ギ酸、酪酸、プロピオン酸
アルコール類 メタノール、ブタノール、アミルアルコール
中性物質 アセトン、パレロラクトン、マルトール
アルデヒド類 ホルムアルデヒド、フルフラール
フェノール類 クレゾール、グアヤコール、オイゲノール
塩基性物質 アンモニア、メチルアミン、ピリジン
木酢液は炭材が熱によって分解し、安定な成分になったものです。
だから炭材の種類によって大きな差はないです。
その成分の量は炭焼き方法、炭材の種類によって少しずつ異なってきます。
木酢液は三相に分かれた液体になります。
下段は、黒く粘っこい液体がとれる。これが木タールと言わてるものです。
中段は、赤茶色ないし黄褐色の液体が粗木酢液です。
上段には褐色の薄い油状の膜ができる。これは木タールの一部になります。
主に使うのは粗木酢液です。これを蒸留して得られるのが精製木酢液と溶解タールです。
精製木酢液がいわゆる市販の木酢液になります。
農業利用する場合は溶解タールは少ないほうが良いです。
では、買うときに溶解タールの少ないものを買わないといけません。
見分け方は色です。赤褐色で透明度の高いものを選びましょう。
黒いものは溶解タールが多いので避けたほうがよいでしょう。
置いておくと底に黒いものが沈殿します。
これは溶解タールなので混ぜずに上澄みを使うようにしましょう。
ちなみに黒い木酢液は除草剤や殺虫剤の代わりになります。原液で散布すると除草効果があります。
筆者の使い方
微生物の活動を活発化させるために、二年目以降の土のリサイクルや畑の収穫後に50倍の木酢液をジョウロで散布。
月に一回程度、200~500倍で植物にジョウロで水やり。
農薬に1000倍程度混合。農薬がよく混ざり、散布した植物にも均一に撒ける。ただ注意点としては、薬剤がアルカリのものへの混合はしてはいけない(石灰硫黄合剤やボルドー液など)
月一程度、500~1000倍で植物の地上部へ散布
石灰や牡蠣殻を50倍液に漬け込み2週間程度置いておき、その駅を1000倍に薄めて散布する。がしっとした生長になる。
微生物資材の発酵停止剤として使う。30%ほど添加。
堆肥の消臭、発酵促進する目的で200倍液を水分調整に用いたり、散布する。
使用用途の広い木酢液です。
効果を知ると利用の幅が広がりますね。
ありがとうございました。
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